東京都現代美術館(江東区)の「MOTコレクション 第3期 いまーかつて 複数のパースペクティブ」【2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)】を見てきました。
メインビジュアルはホンマタカシです。〈ピンホールルーム〉シリーズというそうで、人力でシャッターを押すのではなく、長時間露光で画像を吸着させたとのこと。
他、戦中戦地に従軍画家として送られた画家をアーカイブした作品などが面白かったですが・・・
もっとも興味深かったのは岡本信治郎さんの一連の作品でした。
岡本さんは1933年生まれの息の長い作家さんで、今回は戦争をイメージさせる作品が集まっていました。
「銀ヤンマ」はトンボとB29を重ね合わせたものです。バックには東京の当時の鳥観図が描かれ、絵具の垂れているところが焼夷弾を思わせます。
このように重いテーマをポップなイメージで描くのが岡本さんの持ち味です。
色だけでなく、積み木やおもちゃなどを取り込んでいるのもポップさを強調しています。
奥の部屋にはもっと大規模なインスタレーションがありました。
絵には文字も描かれており、日本の歴史を振り返るものになっています。
雲がB29に変わったり、やはりポップな印象です。
東京都のコレクション展は毎回ガラっと変わるので見逃せません。★