天王洲アイルの山本現代で開催中のTakeshi MURATA 個展 「Living Room」(2017年10月21日 (土)〜11月25日 (土))に行ってきました。

ムラタタケシ氏はシカゴ生まれ、ロサンゼルスを拠点に活動しているアーティストです。元々映像作家のようで、今回も2つの映像作品が出品されていました。

狼男と老人が筋なしの不条理劇を演じるというものです。おじいちゃんの顔がやたら怖く、逆に狼男はなんだか可愛い。服などがつるっとした質感なので、おじいちゃんの顔のシワが強調されます。

もう一つの映像作品はバグった映像の中で、金氏徹平氏の作品見たいなオブジェが踊り狂うというもの。

写真作品は人工物感が強調された不気味なものです。

色彩や形状からは家具デザインのメンフィスの影響を強く感じます。

メンフィス家具コレクション

メンフィスにせよ、倉俣史朗にせよ、一歩間違うと不気味に感じるデザインだということに気づきました。

特に気になったのはこの作品です。

時計から這い出る蛍光色の芋虫。

クリップ止めされた日の丸は日本人の愛国心のなさに対する皮肉でしょうか?

そして到底用を成しそうにないない望遠鏡と、背後には星ひとつ見えない塗りこめられた空。以上に白いタバコの吸いさしも不気味です。

 

整えられ、洗練されたリビングルームが不気味さやシュールさを醸し出すという発想が面白いです。ただ映像作品はニューヨークでよく観た洗練された不条理アートで、染めません。日本にメンフィスの家具が根付かなかったように、このようなスーパーリアルの作品も日本で大勢を占めることはなさそうです。