原宿のラフォーレミュージアムで開催中の「magma’s -magma 10th Anniversary exhibition-」(2017年10月28日(土)~11月5日(日))
を見てきました。
magmaは杉山純氏、宮澤謙一氏の二人によるアーティストユニットです。
これまでサカナクション、やゆずなどとMVなどでデザイン、美術などを手掛けてきました。今回は彼らの総数100点以上のも作品をもってその歩みを振り返ろうという展覧会です。
会場にはキーホルダーや、
シールなど数百円から購入できる作品が大量に展示されていましたが・・・
やはり気になるのは家具をはじめとする数々の立体作品。個性的な面々をランキング形式で紹介していきます。
偉大なるUSAの科学力にて冥府より蘇ったケネディ。壊れた時計は止まった時間=ゾンビを表すそうです。お顔に合わないビックボディがヤラレキャラを髣髴させますが、気のせいでしょう。
開場出口にて観覧客をやたら切れ味の鋭そうな誘導灯で案内するダークサイドに堕ちた警備員とその忠犬。全般的にmagmaのデザインはオーバーキルですね。
この犬、玄関に置いておきたいです。
ラスボス感あふれるカラオケ店員です。ラジカセはマグマが多用する素材のようです。細かく見るとバラバラですが、色がシルバーで統一されているので、すごくクールに感じます。
ロボコップっぽいフェイスマスクが時代を感じます。そしてなぜかジョーズのチョーカー(?)
指が一本一本違ったり、作り込みが細かいです。
この作品は、去年の茨城県北芸術祭で廃校の校長室に展示されていたそうです。
子供共通の校長先生のイメージとして、延々と続く右から左のお説教と「ヅラ」を見事に再現してます。magmaはこの芸術祭で多数の木製家具も出品してたそうで、それらも今回出品されています。
そして並居る強豪(?)を抑えて堂々の第一位はmagmaの武蔵野芸術大学での卒業制作です。まだ学生にも関わらず、その思想や技術力は既に完成していたことが分かります。テーブルについているのはロボットで、それに赤ら顔の人間が給仕しているというFUTURE SHOCKですが、ディテールが省略された人物たちのユーモラスな動きがいかにも書き割りっぽく、怖さを感じさせません。ちなみにmagmaはSHOCKという単語が好きらしく、フライヤーにたびたび登場します。
開催期間は短いですが、原宿の一等地の無料展覧会でこの充実ぶりはお勧めです。ナンコレ度★★