• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑176草間彌生美術館

東京都新宿区の草間彌生美術館に行ってきました。

東京だと規制というか世間の目が厳しいのか、外観からは1階の水玉以外は草間ぽいデザインはありません。前を通っても美術館とは思わないでしょう。

草間彌生「永遠に続く女の魂」

僕が行ったときは我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである【2020年7月30日(木)~ 2021年3月29日(月)】という展覧会をやっていました。

日本初公開もしくは世界初公開の作品のみで構成された展覧会とのこと。そのためここ数年で制作された新作が多いです。

1階のエントランスに飾られたこの作品はアルミニウム製で、草間さんの作品で見たことのないタイプのものです。

草間彌生「マンハッタン自殺未遂常習犯の歌」

2階に展示された映像作品。映像の両端が鏡になっているので、草間さんが無限に増幅されています。

2階のトイレ。鏡と水玉だけで草間っぽくなるから不思議です。

草間彌生「無限の鏡の間-宇宙の彼方から呼びかけてくる人類への幸福への願い」

草間さん得意の鏡を使ったイリュ―ジョンです。

電球の入ったガラス玉が付いたり消えたりします。

草間彌生「フラワー・オブセッション」

観客が花を追加していく形式のインスタレーションです。

花の上に花が貼られていたり、悪夢的光景が展開していました。

草間彌生「天空に捧げられた私の心のすべてをかたる花たち」

屋上にあったのは最近増えてきたパブリックアートでよく見るような表現の作品でした。

天井からの眺め。新宿の一等地でありながら昭和の低層住宅が多いのが面白いです。

 

いつでも草間さんの作品が鑑賞できる施設が都内にあるというのはファンには嬉しいでしょうが、正直それほど新鮮な驚きはありませんでした。

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