東京都立川市の花みどり文化センターに行ってきました。
設計は伊東豊雄氏。
同氏が福岡につくったぐりんぐりんは完全に地表と一体化していました。
この建物も地面に埋め込まれているのですが、あちらが完全に公園内の丘と連続した稜線を目指したのに対して、こちらは元からあった高低差を生かしてその段差部分に建物を建てた・・・ように見えます(立川自体が計画都市なので高低差も人口のものかもしれませんが・・・)
そのせいか、ぐりんぐりんに比べると天井が圧倒的に高く、使いやすそうです。
エスカレーターの開口部から落ちる光がかっこいいです。
また柱をランダムに配置して内部をシースルーエレベーターにし、光を入れるという手法は、仙台メディアテークで用いられた有名なアイデアです。
あちらは図書館と美術館だったので光をランダムに入れるのはあまり歓迎されませんが、こちらの公園施設であればうまく機能しそうです。
断面図をシースルーにしてみせるのも伊東さんならでは。
建物上部も公園の一部になっており、かなり見晴らしはいいです。
普通に木が生えているのもぐりんぐりんには無かったポイントです。
建物前面にはネットを張って植物を這わせていました。
顔状に開口部が空いている場所を発見。手前は野外調理場になっていたので、子供たちのウケを狙ったのでしょうか?
内部も明るくて広く、いろいろなイベントが出来そうです。
本建物が2003年、ぐりんぐりんが2005年なので伊東氏としてはあちらが本建築をアップグレードしたパーフェクトな環境建築なのかもしれませんが、本建物のほうが公園施設としての要求を満たしているように感じました。
アスレチックとしてはぐりんぐりんは圧倒してますが・・・★