日本橋の三井記念美術館で開催中の驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-(2017.9/16-12/3)をみてきました。
この展覧会は2014年の展覧会の続編。とはいえ同じ美術館だし、似たような企画になるのでは?と思っていましたが・・・
予想はいい意味で裏切られました。付け足しになるかと思っていた現代美術部門が予想外に充実していて、知らない作家をたくさん見れたのは収穫でした。
現代と過去の作品を並行して見てわかったことは、どちらも顧客を飽きさせない工夫を凝らしているということです。僕らからしても3年前の展覧会と同レベルではもう驚かないわけで、常に新しい趣向を凝らす必要があります。そしてそれは単にリアルに作ればいいのではなくて、ファンに心をくすぐる仕掛けが必要なのだと思います。
たとえば2014年の展覧会でも活躍された安藤緑山ですが、彼は食物と昆虫を組み合わせた作品を多く作っています。
これによって家に遊びに来た友人をギョッとさせることができるわけです。
過剰さというのもキーワードです。三代 正直の「釣瓶に蝦蟇」などはその典型だと感じました。
また身近なモチーフを用いるというのもいい手です。臼井良平氏は本展覧会ではビニール袋に詰められた水を出品してました。
この作品はガラスでできています。検索してみるとこの水もいろんなパターンのものを制作しているみたいで、まとめてみてみたい作家さんです。ナンコレ度★★★