GYRE GALLERYの「名和晃平Oracle」【2020年10月23日(金)から2021年1月31日(日)】を見てきました。
名和氏はビー玉の作品が有名ですが、僕としては2018年のSCAI THE BATHHOUSEでの展覧会が衝撃的でした。
この動く彫刻(?)に続いて、今回も動く作品が多かったです。
一見抽象画にしか見えませんが、油絵の具の特殊な混合により表面は日々硬化し、皺を刻んでいきます。表面に亀裂が入り、やがて絵画から脱落すると、その背面に湿度の高い表面がまた現れ変化を繰り返します。
この作品は粘菌の成長を思わせる造形ですが、実際にはグルーガンで描かれています。
特殊顔料を塗布した半透明の板にUVレーザーを当てて描く作品。
こちらは動かない作品なのですが、短い毛がびっしり生えた球状の大小のものはコロナウイルスそのものにしか見えません。
これを敢えて展示するというのも度胸がいるかもしれません。