千葉市 中央図書館に行ってきました。
設計は地元の建築家、アーキテック パートナーズ。
斜め前方に貼り出しているガラスが外観の特徴です。
図書館と生涯学習センターが同居した建物です。
デザイン上の特色はエントランスのアトリウムです。
自然光が大量に差し込み、水が流れ、本の形の彫刻(吉水浩 ブックオンザガーデン)がある空間ですが、階段を登り切ってもどん詰まりで、しかも2階の図書館にも行けません。行けるのは3階の生涯学習センターのみですが、ほとんどの人はエレベーターを使うのではないでしょうか。
この空間は座ってお弁当を食べるくらいしか使い道がありません。
実はこの建物は千葉公園という大きな公園に近接してはいますが、間には住宅など小さな建物が密集してあり、よくある「緑の中にある図書館」のような土地の余裕はありません。
この階段の先から外を見れないのもそのような環境下にあるからではないでしょうか。
図書館にアトリウムはまったく活用されていませんが、かといって図書館としてダメという印象はありませんでした。
前述の斜めガラスと数少ない植栽によって読書環境を整え、2階はヴォールト天井を多用した明るい空間になっていました。★
ちなみに3階からは2階の図書館を覗き見ることができます。