東京都写真美術館(恵比寿)の「第10回恵比寿映像祭」【2018年2月9日(金)−2月25日(日)】を見てきました。
約2週間の映像作品中心の芸術祭です。10回目ということもあって過去の芸術祭を振り返る映像も流れていました。
目玉作家は十和田市現代美術館でも個展開催中のラファエル・ローゼンダール。ブラウザー上で遊べる作品ですが、コレクターは作家からURLを購入し、しかもそれを公開しなければいけないという変わったスタイルです。
ほか、見る角度によって模様が変わる「レンチキュラー・ペインティング」も展示されていました。
他面白かったのがこちらの作品。10分弱ほどの映像で、幻想的なBGMに合わせてカモメの群れ、オペ室、牛の解体場、アジアの祭りの様子、アウシュビッツを思わせる汽車の映像などが脈絡なく流れます。夜中に一人でぼんやりと聞くラジオをイメージしたとのこと。
他にはコナン・ドイルも認めた妖精の合成写真や、最初期の心霊写真などリサーチ系の展示もあり、ボリュームとしては十分ですが・・・
正直これほど広大な空間を贅沢に使って展示するほどのものなのか?というのが正直な感想です。
絵画や彫刻もそうですが、映像作品は労力もお金もほとんどかけずに思い付きだけで作れる作品です。日本の伝統的な職人芸の展覧会に比べると、これらの作品は楽してるなあ・・・と思いました。
10:00−20:00 (最終日は18:00まで)
13日(火)、19日(月)をのぞく15日間
会場:東京都写真美術館
日仏会館 / ザ・ガーデンルーム / 恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連帯各所ほか
★★★Jホラーと共産主義オカルティズムの融合!「霊的ボリシェヴィキ」 – 博司のナンコレ美術体験2018年3月2日 7:29 AM /
[…] 東京都写真美術館の恵比寿映像祭でも取り上げられたこの写真は今日ではインチキであることが判明しています。手前の妖精は雑誌の切り抜きに過ぎないのですが、解説によると雑誌の切り抜きという「平面性」こそが異界との接続を示すとしています。異界の生き物というわけの分からないものを現実世界に置き換えて表現したとき、常識では考えられない見え方になるはずという考え方です。 […]