虎ノ門の菊池寛実記念 智美術館で開催中の八木一夫と清水九兵衞 陶芸と彫刻のあいだで」(9/16-12/3)を見てきました。

建物は虎ノ門の結構高いところに立っています。周囲の高層ビルとの調和のためか、かなりスレンダーな建物です。

因みに横から見るとこんな感じです。ただ美術館は地下で、上の建物は事務所です。

ちなみにすぐ裏には谷口吉生の父親の谷口吉郎設計のホテルオークラが建っています。かなり一等地ですね。

 

八木一夫(1918- 1979)は機能を持たない焼き物を作る前衛陶芸家です。「ザムザ氏の散歩」が有名です。

「ザムザ氏の散歩」(1954年)

始めて現物を見ましたが、作品名のせいで、釉薬の黒い部分が生き物の模様めいて見えてくるのが面白いです。また足(?)が色んな方向に付いているおかげで、置き方も工夫できそうです。

 

一方清水九兵衞(1922- 2006)はパブリックアートの作家として有名です。ただつるっとしたミニマルな作風のせいで、作品数の割には記憶に残るものはあまりありません。僕は千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館の作品を覚えているぐらいです。

朱甲面

このように一見両者は関係が無いように見えますが・・・

 

智美術館は内観、外観ともにアーティストのコラボレーションの多い美術館で、特に展示空間はスミソニアン自然史博物館の展示デザイナー、リチャード・モリナロリ氏が手掛けています。

八木氏の作品は美術館の有機的な空間にマッチしていました。生物の体内のような空間に八木氏の作品は未知の生物のように見えました。八木氏の作品の見どころは陶器を使って様々な質感を表していることです。

壁体

こちらは壁から生物の贓物のようなものが溢れ出ています。

碑、妃

こちらも正体不明ですが、先端のしわのような凸凹から指のように見えます。

また、材質も陶器に限らずガラスやブロンズもあり、その形状も箱、階段、本など様々です。

白い箱

こちらなどは表面に向井修二氏のような記号がびっしり書かれています。かなり好奇心旺盛な方だったようです。

 

一方清水氏の展示空間は直線状で無機的と、前半とは対照的でした。

ただ陶器もパブリックアートを縮小したようなもので、あまり発見はありませんでした。また、八木氏と清水氏の関係も同時代の人、という以上の説明はありませんでした。

 

なんだか消化不良でしたが、八木氏の色んな作品が見れたので、満足度はそれなりです。ナンコレ度★