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アナザーエナジー展: 挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人

森美術館の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」【2021.4.22(木)~ 9.26(日)】を見てきました。

フィリダ・バーロウ「アンダーカバー 2」

このような森美術館のグループ展は何か飛び出すか全くわからない未知の展示が多く、非常に好きなのですが、今回は始めの部屋にあった大型インスタレーション以外はあまり派手はのはありませんでした。

リリ・デュジュリー「無題(均衡)」

もの派的な哲学的な作品や、ジェンダーや民族性を思わせるお勉強的な作品が多かった気がします。

世界を相手にする森美術館としてはこれでいいのでしょうが、日本のアートファンとしては海外のナントカビエンナーレに来た気分です。

また女性くくりにしたせいで帰って古臭い展示になってしまったのかもしれません。

三島さんの作品は非常に見ごたえがありましたが、ART FACTORY 城南島

でもっと巨大な作品が見れますし、あんまりありがたみがないような・・・

直感的に面白かったのはヌヌンWS(左の作品)とカルメン・ヘレラ(右の作品)の抽象画の部屋。

基本一人一部屋だったので、ここのコラボは楽しかったです。

カルメン・ヘレラ「京都」

特にヘレラさんの作品は「ビクトリア」とか「赤に赤」とか直感的なタイトルがついているところが面白いです。

センガ・ネングディ「ケープ・トランス」

一番面白かったのがこの作品。

ダンスなどパフォーマンスが中心のアーティストなのですが、本作ではそのリズム感が生かされたのか、地元の伝統的な機織り機の音と映像で作品が更生されています。

映像はパンチカードに投影されており、始めの方は具体的な映像が流れますが、徐々に抽象的になっていきます。

パンチカード故に後ろの壁にも映像が穴の隙間から投影され、テクノミュージックのPVみたいでかっこいいです。

 

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