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★「荒川修作 60年代絵画と現存する2本の映画—BOTTOMLESS」

SCAI PIRAMIDE荒川修作 60年代絵画と現存する2本の映画—BOTTOMLESS【4月22日〜5月29日】を見てきました。

 

荒川氏といえば後期の建築作品は分からなくても面白いですが、それも含めて難解な作品ばかりです。

今回は1960年代の作品が集まっていますが、それでも難解なものばかり。

荒川氏って若いころから完成しているというかブレませんね。

評論家の中には岡本太郎氏と並んで日本の天才現代芸術家として挙げられていますが、最後は建築まで行くところもすごいです。

荒川修作+マドリン・ギンズ「Why Not(A sernade of Eschatological Evology)

分かりたいけど分からない・・・というもどかしさが荒川氏には付き纏いますが、今回は彼の実験映画が展示されています。

荒川氏の映像作品があるというのも驚きですが、110分と90分の映画をエンドレスで流しています。

内、Why Not(A sernade of Eschatological Evology)はダリの映画みたいなナゾのイメージが連続するシュルレアリスム映画です。

ノイローゼっぽい若い女が主人公で、彼女の夢の中のような脈絡のない奇行が続きます。

どこで撮ったのか大量の全裸の幼児が遊び狂うシーンはインパクトがありました。

このシーンは狂人だらけの映画「まぼろしの市街戦」を思い出しました。

荒川氏の考えを理解するには彫刻や版画より映画の方がよさそうです。★

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