2018年12月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★既視感のある光景 アートフェア東京2018

東京国際フォーラム(丸の内)の「アートフェア東京2018」【2018.3/8-11】を見てきました。

今回の出店は164軒。東京だけでなく地方や海外からの出店もあり、大変盛況でした。いつもは各地を駆け回らないと見れない作品たちが一堂に会して見れ、お得で便利ではあるのですが・・・

ミズマアートギャラリー、金子富之「沙羯羅龍王」
MEM、 三島喜美代
青山目黒、折元立身
URANO、 西野達

各ギャラリーがイチオシのアーティストを展示してるだけあって既視感があります。ほとんどが既存の作品です。

至峰堂画廊、山田啓貴

中には去年と同じ作家を特集している画廊も。

山田啓貴「冷蔵庫の扉番」
山田啓貴「いつもと違うソースの味」

タイトルが冴えてます。身の回りのあらゆるものが題材になるとのこと。昨冬にスタジオを北海道に移すことで、より子供の頃の記憶が鮮明になったそうです。

ASAKUSA、アントン・ヴィドクル

未発表作を出していたのはASAKUSAがロシア宇宙主義の4作目の構想画を出してたなどわずかでした。

山下菊二「この2人」
山下菊二「寅年生まれ」
山下菊二「立体写真」

こうなってくるとむしろもっと昔の作品の方が新鮮に感じます。山下菊二の作品がまとめて見れたのは収穫でした。

風間天心

あとは数は少ないけど地方や海外ギャラリーの展示が面白かったです。特に札幌市のCAI現代芸術研究所は、住職の風間天心の色んな色の水引を神棚に貼り付けた作品は面白かったです。水引は仏教と神道両方で使うそうで、別れてしまった両者を結ぶものとして注目したとのこと。

端聡

また同画廊の端聡さんは普段は水の循環などを表現した大型インスタレーションを制作しています。今回はフェアに展示できるものということで、板切れを野外に10年間放置し、表面に溜まったものを凝縮した一種の自然彫刻を展示してました。

teng teng「series of new folkales」

あとは地下一階の海外画廊コーナーが意外と面白かったです。本作は現代と伝統の融合ですが、パニック映画みたいな状況が楽しいです。

 

多様な表現があって海外のファン向けのアピールは十分かと。ただ普段画廊を回っている身としてはやや不満も残ります。面白さで言えば同時期の「3331 ART FAIR」の方が上です。★

 

コメント一覧

イベントの終焉に立ち会う「ニパフ’18」 – 博司のナンコレ美術体験2018年3月21日 11:47 PM / 返信

[…] 他に演劇っぽいのや、歌を歌うもの、儀式めいたものなどバリエーション豊かでした。しかし正直この内容で東京アートフェアと同じ入場料を取るのは厳しいのではないかと思いました。アートの展示、イベントも大量に出現し、行列ができるものが1%ある一方で、9割方は閑古鳥が鳴く状況です。規模を縮小して無料化すれば細々とは続けていけるとは思いますが・・・ […]

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