2019年4月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑106 生かされなかったデザイン「ビックカメラ有楽町店」

東京都千代田区のビックカメラ有楽町店を見てきました。

設計者は村野藤吾。竣工当時は1~6階はそごう有楽町店でした。

 

丹下健三「旧東京都庁」

この建物のすぐ裏手に建つのが東京国際フォーラム

フォーラムの前は新宿に移転する前の東京都庁が建っていました。

丹下健三

都庁の設計は新都庁と同じく丹下健三氏。

東日本を地盤とする丹下氏と西日本を地盤とする村野氏で、2大巨匠の対決ともいわれました。

もっとも目的、大きさ、形状などが全く違う2つの建物を比べるのはかなり無理があります。

建物の西側以外はガラスブロックのボーダー貼りというなかなか個性的な表現になっています。

7階から上がよみうり会館になっており、外観上も機能分けが明確になっています。

山手線に合わせて建物もカーブを描いているのが面白いです。

一方屋上の看板は西壁面と直角に建っており、南に向かう電車からはよく見えます。

残る西側はもともと大理石貼りだったようですが、ビックカメラらしくないせいか、疑似窓みたいな壁面になってしまっています。

 

南の先端部分。ここの下は・・・

路面のタイルが路上っぽくなっています。

法律上はここも路面なのかも。もしくは客を呼び込むための仕掛け?

天井も低く、かなり狭く感じる1階。そごうもデパートとしては使いにくかったのではないでしょうか?

 

竣工当時のデザインが見れるところはほとんどないのですが、高層階の廊下や、各階の中間にあるトイレは建物内からガラスブロックを見ることができます。

珍しい角度から東京国際フォーラムを見ることができます。

 

おそらくもっとも都心に建つ村野建築でしょうが、そのデザインを読み取るのはかなり困難です。

かなり東京の村の建築の代表は目黒総合庁舎でしょうか。

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