ゲンロンカフェ(五反田)【2018.3/3-3/5】の「カオス*ラウンジ 新芸術校 第3期 選抜成果展」を見てきました。
芸術集団「カオス*ラウンジ」の黒瀬陽平氏が主宰する芸術学校の成果を発表する展覧会です。
狭い空間に9人もの学生が作品を展示しており、しかもそのほとんどが空間インスタレーションなので、非常に狭いです。
狭い空間に音や光が溢れる作品が所狭しと押し込まれています。わざわざ(おそらく)自費で1年間学校に通い、制作しただけあり、非常に密度が濃く、「東京藝術大学卒業・修了作品展」や「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」のような予定調和的なとこがないです。
ただ、熱気は感じるのですが、ほとんどの作品がカオス*ラウンジに非常に似通っているのが気になりました。
カリキュラムを見る限り、授業は非常に充実しており、芸術家、評論家の多彩なゲスト講師も招いているのでそこまで作品に偏りが出るのは不自然です。そもそもいい加減な授業なら3年も続くはずないですし。
なのでおそらくこれは集まった受講生自体がカオス*ラウンジの熱烈なファンばかりなのが原因でしょう。もっともカオス*ラウンジがこれだけ世間に受けている以上、そのジュニアを量産するのが一番経済的に合理的なのかもしれませんが・・・
その中で唯一惹かれたのがこちらの作品。
向かい合ったモニターにサイケデリックな映像が流れ、音声は時報のエンドレス。解説を見る限りは、並行世界や時間の流れを表現しているのでしょうか?もっとも本作もナム・ジュン・パイクの先行作品からどうオリジナルを出していくのかが課題になるでしょうが・・・
学生のレベルアップには講師のカオス*ラウンジ自体が新たな表現を獲得する必要がありますが、その辺りどうなんでしょうか?
これが世界に売り出す日本美術?「NAKAMAdeART」 – 博司のナンコレ美術体験2018年6月6日 6:49 AM /
[…] 今回は香取氏が若手のアーティストを集めて行ったグループ展。集められたアーティストはゲンロンカフェやmograg galleryで小さいながらも個展を経験してる人もちらほら。アーティストとしての活動歴は香取氏より先輩なのかもしれません。 […]