• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★「日本のグラフィックデザイン2019」

東京ミッドタウン・デザインハブ(六本木)の「日本のグラフィックデザイン2019」【2019年6月20日(木)~8月7日(水)】を見てきました。

 

毎年恒例の国内グラフィックデザイン名品展。結構知ってるものがあったりして嬉しかったりします。選ばれているのはインパクトがあって印象に残っているものが多く、さすが!というものばかりでした。

特に印象的なものをピックアップしてみました。

 

10位.ウルフ「自主制作作品」

パッと見スカイツリーと東京タワーですが、よく見ると「東京」の字が隠れています。オッと思ったけどもうやってる人がいるのでは?

 

9位.井上悠「自主制作作品」

そうそうサンマにはかぼすだよね・・・ってカボスでか!

コゲたサンマよりかぼすのほうが食欲をそそる?

 

8位.八木義博「行くぜ、東北」

「東北」の文字が小さい上に、鉄橋と電車のみで東北を思わせるものが全く入っていません。

改めて見ると斬新な広告かも。

余白を使って画面構成のバランスが重要な役割を果たす作品です。

 

7位.植原亮輔「石川直樹展」

2019年1~3月にオペラシティギャラリーで行われた展覧会のデザイン一色。

展覧会自体が鮮烈な明暗の使い分けで強いインパクトを残しただけに、そのデザインも写真を中心に使いながらもやはり色使いが特徴的でした。

 

6位.堤祐起「歌舞伎のモノコト展」

蛍光色や横文字が多用されていて、浮世絵の引用以外は歌舞伎を彷彿させるものがまったくないのが面白いところです。

 

5位.北田光志「にんげんレストラン」

歌舞伎町にある「ロボットレストラン」に対抗(?)して作られたレストランの販促グッズ一式です。

ロボの直線、メタルに対し、曲線と原色で対抗?

 

4位.小柳祐介「地方自治体のプロジェクト」

なんだか「にんげんレストラン」と似た色合いですが、途方自治体の名刺とは思えない楽しさです。どこの自治体か分からないのが残念です。

 

3位.中村至男「個展出品作品」

近年複数の展覧会もやっていて活発に活動している方です。

こうして色んな作家の中に混ざってもやはり作品は特徴的。

 

 

2位.菊池敦巳「ブリジット・ライリー展」

2018年の展覧会のデザイン全般。

チラシ自体が動いて見える絵画の特徴をストレートに表現しています。

絵画作品以外のデザインがシンプルに抑えられているのは会場構成でも同様でした。

ミュージアムグッズのそうめんもインパクト大。

 

1位.佐藤卓「イッセイミヤケ」

イッセイミヤケの服の広告です。

服と海洋生物は何の関係もないはずですが、発想の勝利です。

でも何でも服になるというミヤケさんの考えだと静物喪服になるのでしょうか?

 

無料展としてはかなり充実した内容。1年分の色んな展覧会や商品が振り返れるのもお得です。★★

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