東京画廊(銀座)の藤幡正樹「E.Q.」【2019.05.18 (sat) -8.31】を見てきました。
藤幡さんのことは知りませんでしたが、日本のメディア・アーティスト、つまり映像やハイテクを用いた芸術家としては最初期の一人だそうです。
展示作品は2点のみで、ひとつは壁に取り付けられた360度映る魚眼レンズのカメラに映った観客を含む展示室の様子が、背後のプロジェクターによって歪められて映るというもの。
もう一つの作品は、枕と、ビデオカメラ、プロジェクターからなります。
作品に近づいていくと枕の表面が不気味に変化するのですが、よく見るとそれは背後のビデオカメラで撮った自分の顔が、大量にコピーされたものだと分かります。
パッと見枕の表面は皮膚のひび割れのように見えたりして、意外性のある作品です。
作品数が2点だけの小さい展覧会ですが、メディアアートのパイオニアを名乗るだけあって見ごたえのある展示でした。★★