2018年12月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

植民地的発想のコレクション「原美術館 現代美術に魅せられて」

原美術館(品川)の「現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展」【2018年1月6日[土]- 6月3日[日]】を見てきました。

 

1979年開館の原美術館は日本最古の現代美術専門の美術館です。

今回は創立者・現館長の原俊夫さん自らが選んだ作品が展示されるコレクション展です。

李禹煥「線より」
杉本博司「仏の海」

李禹煥、杉本博司など日本の現代アーティスト以外に、アンディ・ウォーホル、マーク・ロスコ、ロバート・ラウシェンバーグなど1960年代のアメリカ現代アート創成期のアーティストが勢揃いの豪華な展覧会です。しかし、原美術館の個性的な空間を生かせておらず、アメリカの巨匠をずらずら脈絡なく並べるさまは植民地的発想に思えます。そういえば会場には西洋人がたくさん来てました。

さらに前期は原美術館初期のコレクションばかりを展示しているので、現代アートなのになんだか古臭いです。宮脇愛子の初期絵画作品やジャン・ティンゲリーの動く絵画はちょっと面白かったですが。

 

後期は美術館の活動を通して集めた作品を展示するそうなので、こちらに期待したいです。

 


現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展
会期: 2018年1月6日[土]- 6月3日[日] 開催日数=122日
前期:1月6日[土]- 3月11日[日]/後期:3月21日[水・祝]- 6月3日[日] *展示替え休館:3月12日[月]- 20日[火]
会場: 原美術館
開館時間: 11:00 am-5:00 pm(祝日を除く水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日: 月曜(祝日にあたる1月8日、2月12日、4月30日は開館)、1月9日[火]、 2月13日[火]、3月12日[月]- 20日[火]、5月1日[火]
入館料: 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は一人100円引

コメント一覧

「アートを発信するー原美術館発国際巡回展の軌跡」 – 博司のナンコレ美術体験2018年3月29日 10:46 PM / 返信

[…] 作品を通して見えてくるのは、明治維新以降の固定的な日本らしさからの脱却を図ろうとしていることです。とはいえ展示自体はいくつか発見はあったものの、当時を振り返るものは数枚の広報誌しかなく、3つの国際展をこの少ないスペース、作品で振り返るにはあまりにも投げっぱなしに感じました。おそらく知らない人が見ると「今回は日本人作家ばかりだな」ぐらいにしか感じないと思います。当時を知らなかった身としてはこれは少々残念です。品川の原美術館の展示も合わせて、こちらも肩透かしでした。 […]

★★原美術館40年の歩みを一気に「現代美術に魅せられて」(後期) – 博司のナンコレ美術体験2018年4月11日 8:16 PM / 返信

[…] 前期は開館時のコレクションを展示していましたが、後期では開館後の展覧会をきっかけに収蔵された作品を展示しています。前期はアメリカのお下がりを見ているような気分でしたが、後期は原美術館のオリジナル企画の数々から生まれたコレクションなので、より多様性があり、個性的な展覧会になっていました。 […]

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