ギンザ・グラフィック・ギャラリー(銀座)の平野甲賀と晶文社展【2018年01月22日(月)~03月17日(土)】を見てきました。
正直「平野甲賀って誰?」って感じだったので、全く期待してなかったです。晶文社の装丁を30年間やってたと言われても、「晶文社ってどんな出版社?」って感じですし。
1階の展示はかつて装丁で使ったタイポグラフィを和紙に刷りなおした作品群らしいです。
地階はその当時の晶文社の本をそのまま並べてあります。しかもほとんど全て手に取って読めます。
この展示が予想外に良かったです。装丁が揃ってて気持ちがいいです。
魅力的なタイトルが揃ってます。実際に読むと難しいのでしょうが・・・
やはり今日、最も有名な晶文社のシリーズは評論家の植草甚一さんのシリーズでしょう。こちらも統一感がありますね。
会場で唯一読んだことのある本がこの2冊でした。
晶文社は60年代以降カウンター・カルチャーの旗手を務めた出版社だそうです。ただそれに知識がない僕からすると、それらは緩いヒッピー文化というぐらいにしか感じませんでした。実際会場に持ち込まれた本で今日でも読まれるのは植草甚一など全体の5%にも満たないし、時代の変化に対応できない一過性の文化だったのだと思います。
ただ展覧会自体は時代の空気を感じれる良いものでした。一つの出版社の本を並べるだけで展覧会になるのは、平野甲賀さんのグラフィックにそれだけ訴求力があったという証拠でもあります。ナンコレ度★
平野甲賀と晶文社展
2018年01月22日(月)~03月17日(土)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
日曜・祝日休館/入場無料