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メディアアートの歴史★★★河口洋一郎:生命のインテリジェンス

ギンザグラフィックギャラリーの「河口洋一郎:生命のインテリジェンス」【 2020年01月30日(木)~03月19日(木) 】を見てきました。

河口洋一郎 「Pollen」

メディアアートの黎明期から活躍されていた河口氏。会場には1975年に作成されたという作品もあり、現在の作品とは隔世の感があります。

ただこの頃からコンピュータ上に生命を作ろうという考えは変わらないようです。

このように地下には河口氏の過去の作品が並んでおり、メディアアート歴史館のようになっていました。

岡本太郎記念館の展示のような派手さはないですが、こちらのほうが学術的には価値がありそうです。

 

特に面白かった作品を並べてみました。

5位.Artificial Life Metropolis”Cell”

他の極彩色の作品とはまったく毛並みの違う灰色の世界が表現されています。解説には人工生命都市とありました。

デストピアを思わせる空間が印象的です。

 

4位.Gemotion

立体ディスプレイ。子供が体験する映像が見れました。

触ると映像とともに実際にディスプレイの凹凸が変化するというもので、こちらも生命を表現したものです。

 

3位.Flora

海の惑星の生命を表現したという作品です。

音楽も付いており、1989年の作品とは思えない、今に通用するものがあります。

 

2位.Tendril

1982年の作品。水族館で見られるテヅルモヅルを思わせる映像が印象的です。

蔦のような生命の色が劇的に変化するのもきれいです。

 

1位.Growth:Mysterious Galaxy

メタボールと呼ばれる粘性のある濃度球を用いた作品です。

実際粘土のような質感を持っていますが、明るい色調と次々に変化する軽やかさは他の作品にないノーテンキさを感じます。

 

河口氏と言えば派手で巨大な作品というイメージがあっただけに、大きく印象が変わりました。★★★

 

 

 

 

 

 

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