• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

91歳の浮遊感★★「クリヨウジのクレ-ジ-ハウス」

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(六本木)のクリヨウジのクレ-ジ-ハウス【2019年6月8日(土)- 2019年6月30日(日)】を見てきました。

 

クリヨウジ氏はゆーもあ展にも多くのアニメーション作品を出品されている作家で、1956年のデビュー以来、91歳の現在も活動を続けておられる最長老の一人です。

 

息が長い、膨大な作品を発表されているにも関わらず、意外とその全貌を紹介される機会はあまりありませんでした。

今回不完全ながらも、その作品の多様さに触れることができました。

 

クリヨウジ「ヤギの食物」

その中心はアニメ作品と絵画作品ですが、絵画も只者ではない。

この作品は2019年の最新作であり、いまだに新たな挑戦を続けていることが分かります。

 

クリヨウジ「鳥の恋」

スイッチを押すと鳥がゆっくり左右に動きます。鳥の表情も緩い。

 

クリヨウジ「玉子の中はお尻」

これぞユーモア絵画です。気取らない作風も特徴です。

 

中でも気に入ったのがこちらのシリーズです。

 

クリヨウジ「箱人間  酔っ払い」

「箱人間」とのことですが、物質感のない、平板な描き方が特徴です。

スケール感もないので、箱というより角砂糖みたい。

 

クリヨウジ「切手の幻想」

もちろんアニメーションも展示されています。特に気に入ったのは切手を切って作った(?)コマ撮りアニメーション「切手の幻想」です。

 

はっきり言って本家のゆーもあ展より面白い展示です。★★

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