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建築図鑑196★★ラ チッタデッラ

川崎市のラ チッタデッラに行ってきました。

川崎市は東京と横浜の間で素通りされがちですが、人口は150万人以上もいて、川崎駅前は商業施設でひしめいています。

金だけはあるのかこれらの商業施設は有名建築家が手掛けているものも複数あります。

が、土地柄かイマイチ生かし切れてないというか、横浜にも東京にも遥かに及ばないといった感じです。

その中で唯一勝っているのがラ チッタデッラだと思います。

手掛けているのはジョン・ジャーディー氏。

ジャーディー氏の作品は東京にも六本木ヒルズがありますが、あちらは上品になってしまっているのに対して、こっちは猥雑な繁華街を強引に区切ってイタリアをイメージした街を作り、そこにシネコンを始めとした娯楽施設をブチ込むという強引な手法がここにしかない空間を形作っています。

キャナルシティ博多も似たような立地条件だったし、やはり猥雑さはジャーディー氏に欠かせないキーワードです。

 

その中心は何といってもこの無意味な光の塔です。これ自体はエレベーターを内蔵している以外はほとんど機能はありません。

何よりもイタリアとまったく関係ないものをいきなりブチ込んでくるのがいいです。

そしてどんどん色が変わります。

そして光の塔を中心にナゾの壁画や・・・

唐突に登場するオーガニックビル・・・

噴水などが憩いの場?を演出しています。

水もジャーディー氏に欠かせませんね。

ここまで来ると商業施設というよりディズニーランドの建物に近くなります。

規模は全く違いますが、キャナルシティにも匹敵するまったく案内できてない案内図。

こんなナゾの案内図ができてしまうワケは店舗が延々と螺旋状のスロープに沿っているからです。

六本木も博多もここまでではなかった。スゴいぞ川崎!

コケ脅しにしか見えなかったゴチャゴチャした建物の連なりもこれで説明が付きます。

建物をらせん状に配置しているからこんな摩訶不思議な配置になるのですね。

螺旋スロープに加えて、さらにショートカットの階段が加わり、より複雑な構成になっています。

スロープの途中で目印にもなるオベリスク。色使いも面白いです。

 

ここまで作り込んでいながらこんな感じで平然とスポーツ施設まで飲み込んでいます。

資本主義はあらゆるものを飲み込むということを体現している商業施設です。★★

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