東京都写真美術館の宮崎学 イマドキの野生動物【2021.8.24(火)—10.31(日)】を見てきました。
日本の動物写真家としては第一人者である宮崎氏。
その手法は初期のニホンカモシカの作品や・・・
フクロウの作品を除いては自動撮影のものが有名です。
有名なクマが撮影しているかにみえる写真は、自動撮影のカメラにイタズラするクマをもう一台のカメラでとらえたもの。
クマといえばくまのプーさんに代表されるようにおっとりしてマヌケなイメージがありますが、実際にはかなり好奇心が強く、人間社会への適応力もかなりあるようです。
自動撮影は獣道に仕掛けたものの他に、死んだ動物に集まる生き物を撮ったものも大量に展示されていました。
中でもこれは鹿に大量にウジが湧き、さらにそれをクマが食べに来るという衝撃的なもの。
こちらは人間社会に溶け込む(?)動物を撮ったシリーズ。
都会には猫、鳩、雀、烏、鼠くらいしかいないと思っていましたが、新宿でアライグマを撮った作品も。
このお供えを盗む猿はなんとなく個人への敬意が見えて面白いです。
最新のシリーズは従来の自動写真よりさらに肉薄した、迫力あるものになっていました。
売店に並ぶ宮崎氏の本も写真集より動物の生態を紹介するものがほとんど。
対象をもっと知りたいという思いが原動力になっているのでしょう。★★★
2021年展覧会ベスト – 博司のナンコレ美術体験2022年2月2日 6:53 AM /
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