2018年12月14日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

快適はドライブとともに ヴァジコ・チャッキアーニ”Moment in and out of time”

SCAI THE BATHHOUSE(上野)のヴァジコ・チャッキアーニ”Moment in and out of time”【2018年1月26日(金) – 2月24日(土)】を見てきました。

元銭湯で外観と内観の一部をそのまま使っているのが特徴です。

ヴァジコ・チャッキアーニ「Moment in and out of time」

チャッキアーニ氏はジョージア(元グルジア)の出身です。グルジアといえばソ連書記長で恐怖政治で有名なヨシフ・スターリンの出身地です。この独房の扉を外して持ってきただけの作品も、そのような作者の背景を強く感じさせます。

ヴァジコ・チャッキアーニ「Winter which was not there」

一方映像作品は海底から引き揚げられた英雄の像が引きずり回され解体していくという作品です。

独裁者の巨大な像が引き倒されるのは日本でもおなじみのニュース映像ですが・・・

市中引き回しも犬と一緒にラジオを聴きながらのどかにドライブというシュチュエーションで緊張感に欠けます。

作者は日本での旧共産圏のイメージを知った上でからかっているのでしょうか?むしろ平和なドライブに独裁者が闖入したという趣です。

見渡す限り平地のジョージアの景色も見どころです。独裁者の像がどんどん崩壊していってます。

最後は像が完全に崩壊し紐だけになります。実用一点張りの団地がいい感じ。

 

作者は誰が頭になっても同じ、それよりジョージアの景色を見てほしいと思ったのかもしれません。

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