アートブックとギャラリーの複合施設であるNADiff a/p/a/r/tのオープン10周年の記念展です。10年前のこけら落としと同様、Chim↑Pomの個展となっています。
Chim↑Pomが去年、一昨年と行った高円寺と歌舞伎町の展覧会はいずれも他に例がないものでした。また福島の被災地域では見に行けない展覧会を行うなど、ここ10年の彼らの活動はアートの意味やあり方を問い直すものでした。
今回の展示は10年前の展示を踏襲したもののようです。
地下のギャラリーが水没し、壁は剥がされて足場になっています。
足場はかなり強固に組まれているようです。
壁に書かれている落書きは10年前のものなのでしょうか?
天井中央からは水が流れ落ちています。
この水は1階の仮設トイレ?からエンドレスに流れています。
また1階ブックストアも10周年仕様となっています。
尖った企画の多い本ギャラリ―の中でもかなり面白い展示でしたが、10年前「10年遅れている」と挑発したアーティストが10年後、10年前のリバイバル展示を行うことにどんな意味があるのか?この10年の彼らの功績を認めるからこそ、そこが疑問でした。★