2019年5月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★★大阪らしいノリ「王手」

阪本順治監督の映画「王手」を見ました。

タイトル通り将棋の映画です。舞台は大阪、というより通天閣です。

この映画、とにかく頻繁に通天閣が登場します。

1つの映画にこれほど1つの建築がしつこく出てくるのも珍しいです。

夜景、屋上などあらゆる角度から通天閣を捉えます。

主人公である真剣師(賭け将棋で生計を立てるアマチュアの将棋指し)飛田歩通天閣に住んでいるような描写すらあります。

飛田家の郵便ポストが明らかに通天閣の脚に付いています。

後半、飛田が師匠の三田村と通天閣上で354枚の駒を使う「泰将棋」で対戦するシーンは本映画屈指の名場面です。

勝負が白熱しすぎて(?)ついには通天閣の周りが海に。

映画のラストでは通天閣上で最強のプロ、矢倉名人と対決します。

ここでも通天閣が活躍します。

日本海の旅館に遊びに行くシーンが複数ありますが・・・

それ以外は新世界の通天閣周辺だけで話が完結する異色のローカル映画です。

通天閣の足元でのシーンも多用されます。

 

新世界のゴチャゴチャした商店街のシーンも好きです。

 

音楽はカッコイイのですが、極端なローカル性や、ボケ役の過剰な投入により、結果としてコメディ映画に仕上がってます。

真面目っぽいミニマムなタイトルに幻惑されていましたが、実際は屈指のバカ映画。

いい意味でこけおどしが効いてます。★★★

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