2018年11月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

まずアートありき「ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪」

ペギー・グッゲンハイムはアートコレクターとして著名な人物です。ちなみに足元にいる犬は大量に飼っていて、亡くなったときは14匹の犬とともに葬られたとか。
グッゲンハイムといえばニューヨークにあるグッゲンハイム美術館が有名ですが、こちらは叔父のソロモン・R・グッゲンハイムが設立しました。
両者は仲が悪かったといわれますが、晩年にはペギーは同財団に自身のコレクションの管理を委託しました。
そのためペギーが「駐車場のよう」と評したこの空間でペギーのコレクション展をやりました。
ジャクソン・ポロック「ミュージー」

ペギーの自他ともに認める最大の功績はジャクソン・ポロックを世に送り出したことです。

もっともポロックは恩知らずで、あまりペギーの好みではなかったようですが・・・

マックス・エルンスト
映画ではこのポロックを含め、彼女の華麗な男性歴が描かれています。
もっとも2番目の夫のエルンストとは当初から愛情がないなど、その内実はかなり荒れたものでした。
また娘、ペギーン・グッゲンハイムの自殺など家族にも恵まれなかったようです。多分に自業自得ですが・・・
ジャン・コクトー

マルセル・デュシャン
本作は絵画や関わる人物のビデオ、音声が多分に使われているのが特徴です。特にコクトーやデュシャンは動画で登場しています。
もうひとつ印象的だったのがベネチアに彼女が設立した美術館の映像です。
彼女の自宅でもあった美術館は等身大の部屋に世界に冠たる作品が並んでおり、かなりレアな光景です。
他に彼女がニューヨーク時代に経営していた「今世紀の芸術」画廊も特殊な展示方法や新人発掘によって、大きな業績を残しました。
映画としてはペギーの業績と生涯をまとめるとともに、その複雑な精神の一端に触れる構成になっているのは優れていると感じました。★

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