2018年6月19日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★★バーチャル体験を越えて「開発好明 QRコード」

ギャラリーハシモト(日本橋)の「開発好明 QRコード」【2017/12/15-2018/1/20】を見てきました。

開発さんは新潟でモグラになったり六甲山で発泡スチロールで真っ白なカフェを作って真っ白なカレーを食べさせたり、毎回表現が変わるのが特徴です。福島では「政治家の家」という政治家が来て原発問題について考える小屋を作りましたが、この小屋の活動は現在も継続中のようです。

今回はQRコードが会場にあるだけで、それを読むことのみで作品が見れるとう展覧会です。

ギャラリー内はこんな感じです。QRコード以外は壁に何もないです。QRコードは会場内に7本+αで動画の長さは各5~40分程度。

動画自体は普通にYoutubeに投稿されたものなので実はギャラリーに行かなくても見れます。

ただギャラリーの外にもQRコードがあったりQRコード付近の空間を取り込んだ動画だったりで、そこで見ないと「?」なものもあります。

逆に長いインタビューなど長い動画は無理してその場で見なくてもいいかも。

そこに行かなくてもバーチャルでほとんど体験できる現代において、バーチャルでの便利さと、ナマの体験の両者の長所をうまく取り込んだ、クレバーな解決だと思います。今後動画のアート作品は益々増えてくると思うので、それらに対する提案としても面白いです。

狭いギャラリーの空間に物理的にも思想的にも収まらない開発さんの活動がうまく伝わるいい展示でした。ナンコレ度★★★

コメント一覧

美術館で上映をやる難しさ「マイク・ケリー展」 – 博司のナンコレ美術体験2018年1月30日 11:13 PM / 返信

[…] 全般としてはなぜ美術館で入場料を払って高校の劇を見なくてはならないのか?という思いました。全て見ると数時間に及ぶと思われますが、当然ワタリウムの広さだと十分なイスも置けませんし、かといって何回も見に来るには割増料金を払う必要があります。展覧会で長時間の映像を見せる場合は、開発好明展でやってたように相当な配慮が必要だと思います。 […]

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