2018年7月23日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

これが世界最先端?ゲルハルト・リヒターPainting 1992–2017

ワコウ・ワークス・オブ・アート(六本木)のゲルハルト・リヒター『Painting 1992-2017』【2017年12月16日(土)-2018年1月31日(水)】を見てきました。

 

場所は青山ブックセンターの裏の「ピラミデビル」3階です。ギャラリーにしてはかなり広い空間にリヒターの未公開新作を含む二十数点が展示されています。

ゲルハルト・リヒターはドイツのアーティストで、ヨーゼフ・ボイスの後を継いでドイツ最高の芸術家とされます。2005年以外に大規模国内展はなく、日本でまとめて作品が展示される機会は結構レアです。

 Abstract Painting(945-2)

会場には彼の代表作のアブストラクト・ペインティングをはじめとする作品が多数展示されています。

近くで見ると絵具がかすれている部分や削り取ったかのような跡があったり、色んな描き方がされています。

Abstract Painting(947-3)

どの絵画も完全な抽象画でありながら、ピンボケした写真か、焼けただれたり溶けたりした風景のような、具象画に見えてくるのが面白いです。

Abstract Painting(943-2)

同じシリーズですが、よく見ると描き方はそれぞれ違うように見えます。

Abstract Painting(918-2)

旧作も出品されています。この写真を塗りつぶしたような作品は2011年作です。

25 colors(902-29)

2007年作の「カラーチャートシリーズ」。25色ということは全部違う色なのかもしれませんが、よく見ても同じ色にしか見えないもの多数ありました。

Sils Maria(882-1)

本当にピンボケした写真のような作品もありました。

 

さて、日本にもファンの多い世界のリヒターを見た感想ですが、写真では伝わらない細かい部分も見れるし、ナマを見に行く価値は十分にあります。ただ「これが世界最高峰、最先端のアートだ」と言われれば「余計なお世話だ」と言いたくなります。こういう冷たい表現は日本では一定層のファンは獲得しても、大勢にはなりにくいですね。

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ゲルハルトリヒターPainting 1992-2017

2017年12月16日(土)-2018年1月31日(水)

ワコウ・ワークス・オブ・アート

開廊時間:11:00-19:00 休廊日:日、月、祝


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