スーパー玉出は大阪の南部に広く40店舗ほどの店を構えるチェーン店です。ド派手な電飾と色使いはパチンコ店にしか見えず、実際パチンコ屋から業種替えしたそうです。そのオリジナリティあふれるデザインを考察してみたいと思います。
玉出の代名詞ともいえる1円セール。実際には1000円以上購入などの条件が付くものの、インパクトは絶大です。
一円セール以外のチラシも配色をパターン化し、ブランド化を図っていることが分かります。
それ以外の値段はさすがに常識的です。運送用段ボールをそのままディスプレイに使った商品陳列は効率重視の大阪商人ならでは。
派手な電飾にごまかされがち(?)ですが、実際により大きな問題になりそうなのが、こちら。真ん中の黄色いクマはどう見てもはちみつ大好きなアレ!他にも夢の国の住民が大量に登場します。そのクオリティも某大陸国家とは一線を画する完コピです。
また一面に咲く花も村上隆さんのお花畑の作品と酷似しています。
まあこの単純な絵柄に著作権が成立するのかは不明ですが。
最大の特徴である電飾。
玉出は多くの店舗が24時間営業なので、夜が深まれば深まるほど本領発揮です。
その多くの看板が定型化しているとはいえ、何度見ても威力絶大です。取って付けたような「生鮮館」の文字が白々しい。
外観だけでなく、内観でも手を抜かないのが玉出流です。
たとえわずかな隙間でも、店の裏側でも気は抜かない。これはサービス精神なのか、それとも空間恐怖症なのか・・・
個性がないようで、それぞれ店舗ごとに違う玉出。特に注目なのが、天神橋店です。
場所はこれもある種大阪らしいノーテンキ建築キッズプラザ大阪の道路向かい。しかし店舗面積の多くは道路に面しておらず、このままでは目立てない・・・。
そこで玉出がとった戦略は、道路に面した一角を広告のためだけに購入。
上部にはいつもの看板のさらに上に花火のような電飾も加え・・・
トドメとばかりに道路側の狭い入口には天井に謎の電飾グラデーション、壁は鏡張り。ここまで来るとインスタレーションアートです。
思えば、かつては地方にはアヤシゲなダサスーパーが群雄割拠していました。それがゼロ年代には西友系などに軒並み買収され、洗練された、しかし均一な空間が全国津々浦々を席巻しつつあります。生き残りをかけた玉出のド派手戦略、応援してます。
★★建築図鑑143ニッポンの伝統「ホテルリープハーバー」 – 博司のナンコレ美術体験2020年1月13日 2:19 PM /
[…] ガラスに描かれた著作権無視のイラスト。玉出といい、大阪には著作権を無視する伝統があるのでしょうか? […]