2018年12月14日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

迷子のビエンナーレ「WHY Tokyo Biennale? 東京ビエンナーレ2020構想展」

3331 Arts Chiyoda(千代田区)のWHY Tokyo Biennale? 東京ビエンナーレ2020構想展を見てきました。

東京ビエンナーレとは1952年から1970年まで開かれていた展覧会で、特に1970年の最終回は美術評論家・中原佑介氏の指導の下、国内外の前衛的なアーティストが集結し、大きな話題を呼びました。

今回はこの東京ビエンナーレを2020年に復活させようという試みで、そのテーマについて各回の識者が提言をまとめた展覧会でした。

 

見ごたえがあったのが、1970年のビエンナーレの資料をまとめた展示です。

各パンフレット類や新聞記事の展示の他・・・

会場の様子も写真で紹介されていました。

田中信太郎タールプールの作品の部屋の壁に河原温日付絵画を飾るという、今日では考えられない展示です。

他にも上野公園に木を植えたというリチャード・セラの作品や・・・

記号アートとでもいうべき松澤宥の作品・・・

写真ではかなり唐突に見えるダニエル・ビュランのインスタレーション(色が分からないのが残念)・・・

なんとあのクリストの作品すら無造作に展示されていたようです。国内ではありえないほどの豪華な展覧会だったことが分かります。

 

津村耕佑

さて、それらを受けての2020年の構想ですが、例によって難解なものは避けて、面白かったものだけ紹介します。

日本人は本来、いい加減でだらしないものだった、という仮説をもとにした提案です。

新しいウォータースライダーや・・・

新しい屋台を提案しています。「ドーナツとコーヒー屋台」とか素敵ですね。

ゆるゆるの動画作品もおすすめです。

 

 

物々交換を紹介したブースです。

少ないながらも、日本の店舗も紹介されていました。国別に結構特徴が出てます。

 

ここ、3331にもたびたび出現する藤浩志氏の提案。

こちらも物々交換ですが、作品の素材集めの副産物です。

 

かなり豪華な顔ぶれで、展示はそれなりに面白いのですが、どうやってビエンナーレに結び付けるのかが謎の企画が多かったです。

今回はそのようなことを度外視した展示ということでしょうか?

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