The WallとArt Siloに行ってきました。
麻布にある、バブル期にできた建物です。
近くには自殺用としか思えない飛び込み台付きのビルや、廃墟みたいなビルがあったり、この辺りは六本木ヒルズ以前の名残か一等地なのにバブル期の変な建物がたくさん残っています。
建てたのはナイジェル・コーツというイギリス人建築家です。
検索しても作品はこれと札幌のノアの箱舟しか出てこないので、アンビルド建築家がバブルに乗って実際に立ててしまった典型だと思われます。
デザイン上馴染んでいますが、円筒部分と直方体部分は別の建物で縁が切れています。
円筒部分は比較的普通。かなり使いにくそうな間取りですが・・・
問題は直方体側で、仕上げが途中で石垣から煉瓦に代わっており、しかも煉瓦は廃墟っぽく始めからボロく作られているようです。その表面に鉄骨の非常階段が付いているのですが、ぺっぺんにはナゾの彫刻が・・・
如何にもデザイン過剰なバブル建築です。
建物本体にもレリーフ彫刻があったり・・・
上の階にもナゾの神像?があったり、博物館、美術館しています。
ただこのテの建物にありがちな裏側の手抜きが意外となく(裏も道があるせいでしょうが・・・)、リチャード・ロジャースのハイテク建築みたいでかっこいいです。
表のデザインとは全く違いますが・・・
芸術家のワガママで作ったみたいな建物ですが、まだ建っているということは意外と実用的な部分があるのかもしれません。★