山梨県立図書館に行ってきました。
場所は県の中心である甲府駅前。
甲府駅前のランドマークと言えばメタボリズムの傑作である丹下健三氏の山梨文化会館(写真右)が有名ですが、その隣の図書館は僕も存在も知りませんでした。
新建築によると設計は 野口秀世 + 芝田義治 + 三宅勝志 / 久米設計・三宅建築設計事務所共同企業体となっています。
こういう共同設計だと建築界では評価されにくいのですが・・・
中に入ると自然光が大量に入ってきて明るく、開放的な空間が広がっていました。
2階は空中ブリッジが多用されるとともに、多目的ルームが随所に配置されています。
自然光が大量に入ってくる割にはまぶしい印象はありません。
この秘密は特徴的なのこぎり型の屋根にあるのだと思われます。
単純な三角屋根ではなく、富士山の裾野のように途中で勾配が変化しているのが分かります。
さらに写真の西側はガラス面の上に植物を這わせることで直射日光を制御しています。
裏口近くのポップな色使いは児童書コーナーを示します。
正面入り口付近にはポップアートも。
前衛的な建築家でなくとも心地よい空間を作れるといういい例だと思います。