大阪市の梅田吸気塔を見てきました。
設計は村野藤吾氏。
場所は大阪駅前の道路に挟まれた三角地。
周囲は阪急、阪神、JRの各駅や警察署、ヘップファイブなど有名建築が並びます。
有機的な造形が得意な村野氏らしく、金属を用いた露骨な工業製品にも関わらず、生命を感じさせる不思議な造形になっています。
高さの違う5本の柱が上部で有機的に接続されるというデザインはどこから見ても全貌がつかめず、逆に言えば無限に撮影スポットがある作品になっています。
末広がりのラッパ状の形は如何にも空気を吸いそうで、機能的には意味なさそうですがユーモアを感じます。
鉄板を鋲で留めたというも1963年竣工という時代を感じさせるデザインです。★★