• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑145★★宇治の二面性「宇治駅」

京都府宇治市の宇治駅に行ってきました。

ここは世界遺産の平等院鳳凰堂の最寄り駅です。

ちなみに平等院ミュージアム鳳翔館栗生明氏設計で、地味ながらも仕事師らしいステキな建物なのですが、こちらは撮影禁止。

そんな平等院に行く人がみんな見ているのに素通りしているのがこの宇治駅。設計は若林広幸氏。

そのデザインモチーフは円。とにかく円が多用されています。

円自体は単純な形ですが、これが複雑な建物内に多用されているため、意外にややこしい空間になっています。

円と円が重なり合い、非常にかっこいい空間になっています。

若林氏は円を用いた理由として、宇治の二面性とか茶畑とか色々理由をつけていますが、そんなのは後付けの理由で、ただこの形を使いたかっただけは?と思えます。

とはいえ構内はきれいに保たれているし、照明の効果もあり、SF的なステキ空間に仕上がっています。

コンクリート打ち放しのせいか、円のモチーフを用いながら非常に人工的に見えるのも特徴です。

僕からするとこちらの方が二面性を感じるかも。★★

コメントを残す