• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

建築図鑑306★★★湘南台文化センター

 

湘南台文化センターに行ってきました。

ここは相当以前にいたことがあったのですが、写真が消えてずっと照会できませんでした。

平成2年に竣工したバブル全開な建物。設計は長谷川逸子氏で、現在でも数少ない女性建築家として既に有名でしたが、本作が初の公共建築の仕事ということで、当時大変話題になりました。審査は例によって磯崎新。

竣工より30年以上たち、利用する子供はおろか、その親すらバブル建築って何?という状況なので、みんなヘンな建物というぐらいにしか思っておらず、地域の人しかもう来ないだろうしデザインを気にせず普通に遊んでいる印象でした。

今日でもこの球体が浮かんでいるデザインは斬新だと思います。

竣工時の記事によるとここでは前衛劇などが行われたそうですが、現在では当たり前なプラネタリウムのようなプログラムしかないようです。

この球体に直接アクセスできる階段は使われているのでしょうか?ここから入ると子供がテンション上がると思うのですが・・・

外観はスルーされていますが、内部は子供が大はしゃぎで大盛況でした。

竣工時から設備があまり更新されておらず、ノスタルジーを感じるものが多いようですが、それでも現在も子供に受けているのは長谷川氏が内部の展示までワークショップで一緒に考えたからでしょうか?もっとも子供はあまり技術の進歩とか関係ないのかもしれませんが・・・

が、内部のデザインも外観と同じく非常に濃厚なのは間違いないです。

長谷川氏のデザインはフルーツ公園とかすみだ生涯学習センターとか結構好きだったのですが、話題に上ったのはこのあと15年ほどでそれ以降はあまり名前を聞かなくなりました。

バブル期の建築家がその後長く活躍することの難しさを感じます。

コメントを残す