ギャラリーリトルハイのアール・ブリュット展(2/16-2/24】
を見てきました。
リトルハイは小さなスペースですが、それに合わせて小さな作品が多かったです。
鈴村勇貴「救急車」
何といっても目に付くのは入り口前のショーケースに入ったマトリョーシカの救急車。
一番小さいものは米粒ほどの大きさですが、フォルムが一定に保たれているのが面白いです。
鈴村勇貴「救急車」「交番とおまわりさん」「クレーン車」
また形状が直線的になりミニマリズムになっているのも魅力的です。
鈴村勇貴「レンボーロードコース」
同時に展示されている絵画はなんとマリオカートのレインボーロードを再現したもの。
サイケディックなグラフィックは当時衝撃的でした。あの異様な密度を表現するとともに双六にもなっています。
古久保憲満「きたちょうせんとアメリカのけいむしょをモデルにしたまち」
同じく異様なまでの濃度を見せている作品です。
紙上に対象を重ねて描くことでレイヤーを投下したようなSF的町並が形成されています。
渡邊義紘「折り葉の動物たち」
はっぱを折っただけで作品を作っています。
葉っぱの柄の部分を尻尾に持ってくるのは共通してますが、それ以外は多種多様です。
子供の頃から動物や恐竜に非情な興味を示していたようで、その観察眼が作品に生かされています。
澤田真一「無題」
トゲトゲのついた粘土作品で有名な作家さんですが、今回はまったく違う作品です。
紙製の自動車ですが、ドアの開閉を再現することに拘っているそうです。
勝部翔太「無題」
アルタイ(食パンの袋などを閉じるときに使う針金)を組み合わせて特撮ヒーローのような人形を作る作家です。
こちらも異様に小さく、バリエーションに富んでいます。
下の階では記念撮影コーナーも。
隣のビスケットは大きさ比較のためのものです。
アール・ブリュットの作品展は単なる子供の絵画のようなのも多いのですが、今回のは非常に「らしい」作品が集まりました。★★