東京都写真美術館の本城直季 (un)real utopia【2022.3.19(土)—5.15(日)】を見てきました。
ミニチュアのように見える写真で有名になった本城さん。いまや市販カメラにもミニチュア機能が搭載されており、その影響は計り知れません。
展示されてた写真は空撮のものが主でしたが、ミニチュアとは関係なく多くの人の琴線に触れる写真が多かったです。
本城さんというと都市のイメージが強いです。東京の写真はどこまでも同じ風景が続いているような茫洋とした写真が多かったです。
海外で撮られた写真も多く、これらはミニチュアという手法を使いながらも、それとは関係なくセンスが光るものが多くありました。
広告のワンシーンのような写真。ミニチュアという手法は余計なものを取り除く効果があるのかもしれません。
ラスベガスのホテルは元からディズニーランド的効果を狙っているだけあって本城さんの写真によくマッチしています。
これも細部がボケて均一さが強調された住宅街。
特に面白かったのが工場地帯。工場の煙という汚さを整然とした綺麗さが同居する不思議な写真でした。★★