メゾンエルメス(銀座)の「みえないかかわり」イズマイル・バリー展【2019.10.18(金)~ 2020.1.13(月・祝)】を見てきました。
いつものことながら、個性的な会場構成。ここは壁が全面ガラスブロックなのが特徴的なのですが、あえてそれを壁で覆い、展示室の中にもう一つ展示室を作っています。
騙し絵のような手法の作品が多かったです。
こちらは紙に手を当てると影になって文字が読めるという作品。
仮設の壁に様々な形状のスリットや窓が入っており、そこから光が入っています。
窓には薄い紙が付いており、エアコンのわずかな風によってなびいています。
縦長のスリットは半透明のテープに覆われています。
水面にスリットから光を当て、そこに文字を投影してそれをさらに撮影した作品。遠目にはアリの巣を這うアリのよう。
それぞれの作品は仮設壁の外側に出ることで反対側から見ることができます。
こちらから見ると普通のドローイングです。
さきほどの暗室はこのドローイングが光を通す窓として機能していました。
派手さはないですが、独特の味わいのある展覧会でした。★