大丸東京店のMozu アートワーク ―ちいさなひみつのせかい―【2022年7月22日(金)→8月9日(火)】を見てきました。
高校生時代に作ったミニチュアアートがSNS上で受け、百貨店で展覧会をするまでになったアーティストです。
メインビジュアルになっている作品は、自宅に小人が棲んでいるという想定のシリーズです。
この小部屋の作品はパソコン、ゲーム、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなど娯楽に必要なものをギュッと詰め込んだ部屋になっています。
パソコンのルーターが点滅する仕掛けになっているのが拘りポイントだとか。
和室の作品。床の間に飾られているのはボタンや石ころなど部屋の隅に落ちてそうなもの。
居住空間だけでなく都市インフラまで完備。壁のポスターや床、蛍光灯、点字ブロックなどの使い古した量産品を再現し、誰もが見た事ありそうなターミナル出ないローカル駅を再現しています。
奥に止まった電車の方から見ることもできます。
彼のキャリアは身近なものを再現するところから始めたようです。
自室を再現した作品はミニチュアを作成する空間が用意されています。
上の写真の裏から見ると、懐かしの夏休みの工作の電池ボックスが。
身近なもので意外なところでは近所のゴミ捨て場の再現。
細かく細部まで観察したとのことですが、不審者と思われなかったのでしょうか?
傘やブロック塀など縮尺が合わないような気もしますが・・・
大型の作品としては教室を丸ごと再現するというものがありました。
のちのコマ撮りアニメを撮影する際にも利用されています。
展示の後半では平面作品も。
授業中の落書きに着想を得た、ある方向から見ると立体に見える落書きです。
SNSで高い評価を得たという三角定規を高度に再現した作品です。
「近づくと絵と分かる」という作品は多くありますが、これはかなり近づいても本物に見える珍しい作品でした。★★