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保育園には見えない★建築図鑑292星の子愛児園

 

神奈川県川崎市の星の子愛児園に行ってきました。

京王相模原線で京王多摩川駅から稲田堤駅に向かう駅の直前で南側に見えるピンクの屋根が特徴的です。

設計は石山修武氏。氏の建築はそれほど多く見たわけではないですが、髣髴するのは早稲田の観音寺。色使いは代表作と言えるリアスアーク美術館を思わせます。

京王線から見ると極めてインパクトの強い建築ですが、地上から見るとその全貌はつかめません。

というか商店街から線路を挟んで一本外れた路地裏という立地もあってこの灰色の壁が工場のようなそっけなさです。

雑誌「GA」によると、どうもこのそっけない灰色部分が旧館で、それ以外のゴテゴテした部分が新館、というか石山氏の増築部分らしいです。

道路を跨ぐ柱が増々機能性を無視した工場めいて見えますが、そう考えるとこの不自然さも納得です。同雑誌によると内観も照明器具に竹の配管を使ったり、天井のボード代わりにりんごの梱包を使ったりやりたい放題のようです。

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