アーティゾン美術館のSTEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示【2021年2月13日[土] – 9月5日[日]】に行ってきました。
3フロアの全てを使った収蔵品展です。
休館中に収蔵した作品が多数出品されています。
13ものセクションがあり、コレクションの多様性を物語っていました。
エイレン・デ・クーニング「無題(闘牛)」
ただメインビジュアルの作品がデ・クーニングではなくその奥さんだったり、新収蔵品は小粒なものが多かったです。
アーティゾンのメインは近代から戦後70年代くらいまでですが、その辺りだと本当の一流作品は高すぎるし、もう市場に出ないのかもしれません。
ジャクソン・ポロック「ナンバー2」
結局一流作品の多くは旧蔵品になって来るようです。
パブロ・ピカソ「ブルゴーニュのマール瓶」
そういった意味でキュビズムの作品が豊富に揃っているのもニッチな市場で勝負しているように感じました。
デイヴィッド・スミス「8月の大鴉」
そのような海外作品の中で面白かったのがこちらの作品。
国立近代美術館でも同じ作家の作品が新収蔵品として紹介されていましたが、よく売り出されているのでしょうか?
具象なのか抽象なのかよくわからない感じは結構好きです。
ジョセフ・コーネル「衛星の観測Ⅰ」
あとはコーネルですね。
コーネルといえばDICと思ってましたが、他の場所にもあったのですね。
田中信太郎「何故、その庭に陰りがないのか」
そういうわけで勢い面白い作品は国内作に多かったです。
結構好きなのですがあまり見る機会がない田中さんの作品が見れたのは良かったです。
元永定正「無題」
あとは元永さん。抽象画なのですが色々な形を彷彿させ、単純なようで複雑な元永ワールドを感じさせます。
安齊重男「元永定正」
元永さんといえば、写真を紹介した部屋にも居ました。
今回紹介された作家の写真が多く紹介されていました。
この写真はヴェネチアビエンナーレでの光景で、手前の枝に吊るされたものは元永さんの有名な色水の作品と思われます。