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スケール感を再現★クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”

 
 
 
 

 

21_21 DESIGN SIGHTクリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”【2022年6月13日より2023年2月12日】を見てきました。

クリストとジャンヌ=クロードは地球環境自体の改変をテーマにしたランドアートにおいて、もっとも著名で大規模な作家です。

生涯において十数のプロジェクトを実現し、その数倍の計画中のプロジェクトがあったものと思われます。

今回の凱旋門のプロジェクトが実現前に作家が亡くなったため、これが最後のプロジェクトになるかもしれません。

美術館のスケールを最大限に生かした巨大な写真や映像が多く、プロジェクトのスケール感を伝えるものとなっていました。

特に実物大の凱旋門をモデルとしたと思われるインスタレーションは実物を持ってこれないという本作の欠点を最大限補う試みだったと思われます。

また、作品に関わった市井の人々に焦点を当てた展示が非常に多かったです。

作家が亡くなっているせいもあるでしょうが、凱旋門を包むという単純なプロジェクトも多くのデザイナー、メーカー、作業員が関わっていることをクローズアップしていました。★

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