映画「イカリエXB-1」を見ました。
難解なSF小説で知られるスタニスワフ・レムのSF小説「マゼラン星雲」の映画化であること、スタンリー・キューブリックが「2001年宇宙の旅」の参考にしたことが注目点でした。
しかし上記写真のように構図が似ている点があるくらいで、2つの映画の共通点はほとんど感じませんでした。ストーリーも美術設定も文明批評も「2001年」は未来を感じますが、「イカリエ」はどこまで行ってもレトロフューチャーの域を出ません。
上の予告編で流れる電子音楽はカッコイイですが、他のシーンは普通のBGMです。
ただ、ではつまらない映画なのかと言われるとそういうわけでもないです。感じたのは作り込みの丁寧さです。上記の典型的なレトロフューチャーロボットも頭部のギミックがすごいです。
宇宙船内の描写も素敵です。上はトレーニングルームです。
船外活動のシーンではミニチュアと映画セットを丁寧につないでいます。
ストーリーはかなりベタですが、美術描写は一見の価値があるかと。★