• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★90歳の新しい表現に脱帽「池田龍雄自選展」

ボヘミアンズ・ギャラリー(神保町)の「池田龍雄自選展」【2018年2月3日-2月25日】を見てきました。

1928年生まれの池田龍雄さんは今や残り少ない戦前世代のアーティスト。平和関係の活動が多く、映画「ANPO」に出たり、原爆の図丸木美術館で「反核反戦展」をやったりしてます。

一方ボヘミアンズ・ギャラリーは美術系古書店の夏目書房が経営するギャラリー。

雑居ビルとはいえ結構広い空間に多数作品が展示されています。

池田龍雄「分離」
池田龍雄「百物語」

自選展という割には近年の作品が多く、値段も10万以下のものが多数ありました。

ほとんどの作品に目玉のようなものが描いてあり、生物的に見えるのが面白いです。

池田龍雄「BRAHMAN」

ドローイングとは違い絵画作品はかなり高いですが、その分迫力があります。こちらもウィルスか何かのような未知の生物に見えます。昔のSF小説の表紙になりそうですね。

池田龍雄「未来遺跡(A)」

半立体作品もありました。廃材をリサイクルして制作されたようです。

 

90歳にもなってなお多数の新しい表現を模索しているのが素晴らしいです。山口勝弘など老人アーティストは最近結構熱いです。★

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