TS4312(新宿区四谷)の田中偉一郎 連載個展 3rd 三丁目国際芸術祭【 2019年6月7日(金)~6月30日(土)】を見てきました。
「無意味」をテーマに制作されている田中偉一郎さん。TS4312はそんな田中さんの個展を定期的に開催する都内でも非常に貴重な存在です。
今回は田中さんの代表作、アスファルトのヒビに手を当て、あたかも自分が叩き割ったかのごとく装う「ストリートデストロイヤー」の上位互換ともいうべき新作が登場です。
新しいシリーズMY WORKはニューヨーク近代美術館(MOMA)に展示されている名画の前で絵筆を持って、自分が描いたかのように見せかけるシリーズです。
現代アートの殿堂だけあって名作ぞろいで、バリエーション溢れています。
にしても作品の通し番号が4桁もあるが、どんだけつづけるつもりなのか・・・
作品にギリギリまで近づいていますが、わずかに作品からは離れているそうです(当たり前ですが・・・)
さすが現代美術発祥の地というべきか、このような挑戦的な挑戦にもMOMAは許可を出したようです。
傍らには今話題のあの作品も。こちらは本人が正体を隠しているので、名乗り出たもの勝ち?
同時に展示されていたのが、田中さんの最新作で、落語の席で「昔話」をする動画作品です。
「ずーと、ずーっと昔」と繰り返すばかりで、全然本題に入らないという内容で、さすが動画でも無意味さを繰り広げています。
小さな企画ながらも、毎回まったく新しい趣向で飽きません。★★