和歌山県立近代美術館に行ってきました。
設計は黒川紀章氏。
特徴は何と言っても折り重なった屋根(?)
この屋根はお隣の和歌山城天守閣の折り重なった屋根の現代的解釈らしいです。
写真右の巨大な柱状の照明も江戸の燈篭の現代版。
強引な気もしますがキャラ立ちはしています。
特に和歌山城の方角には極端に長い屋根が伸びています。
館内からもこの長い屋根の存在感を感じます。
館内の模型を見るとこの傾いた屋根の隙間から採光する役割もあるようです。
北尾博史「アシモトノセカイ」
この屋根を見ようと周囲を歩いていると奇妙な作品がありました。
地面に刺さっているパイプから様々なものが飛び出ている作品です。
フランクステラ「ラッカⅢ」
館内の作品は近代美術館というだけあり、戦後50~70年ぐらいの作品が多く、それ以降現代に近づくほど手薄になっていきます。
この辺りは日本の美術館の宿痾ですね。
松谷武判「WORK63-9」
元永定正「作品」
関西の美術館だけあって具体の作品も充実していました。
スロープで繋がる奥にある建物は県立博物館。
四角と弧で対比させたかったのかもしれませんが、こっちはあまり面白い形ではありませんね。
黒川さんは国立ゴッホ美術館新館でも直線状の休館に対して曲線の新館を作っているので、得意の手法なのかもしれません。★★