• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★町とあなたの関係「あなたの存在に対する形容詞 ミルチャ・カントル展」

メゾンエルメス(銀座)の「あなたの存在に対する形容詞 ミルチャ・カントル展」【2018.4.25(水)~7.22(日)】を見てきました。

エレベーターで8階に上がると屈まないと入れない小さな扉に導かれます。

中に入ると鐘の音色によって歓迎されます。引き戸が鐘を吊るした紐とつながっており、都の開閉によって音が鳴る仕組みです。

分かってしまえばシンプルな仕掛けですが、造形的にも美しい作品です。

人々の行動を作品に取り込むことを試みています。

脇に置かれた屏風型の作品。作者の指紋で模様をつけています。

 

もう一つの部屋では映像作品が見れます。

透明のプラカードを持って都内のあらゆる有名スポットを後進するという作品です。

プラカードが周囲の光景を反射する様子は、作者のテーマである個人と環境との関係性を示唆しているようです。

しかしひたすら無目的に街を徘徊するアヤシゲな集団はUFOを呼ぶ集団か何かのように見え、一種滑稽に感じます。

どちらもシンプルな仕掛けだけに色々考えさせられる作品でした。★

コメント一覧

エルメスの新たな挑戦「彼女と。」 – 博司のナンコレ美術体験2018年7月31日 10:57 PM / 返信

[…] エルメスが主宰している展覧会です。エルメスといえば銀座のメゾン・エルメスで独特の企画展の数々を行っており、プラダやルイ・ヴィトンよりアートに関しては積極的に取り組んでいる印象です。 […]

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