東京都現代美術館のマーク・マンダース —マーク・マンダースの不在を見てきました。
かつて同館で見たのと同じようなビニールで作られた仮囲いの内外に展示物が展開するという構成。これがマンダースのスタイルなのでしょうか?
展覧会のタイトルにある通り、マンダースのスタジオでの製作途中で、マンダース本人のみがいない、という設定になっています。
テーブルセットと彫像を組み合わせた、数式のような空間構成。このような知的ゲームの展示は退屈になりがちですが、意外にも観客はライゾマに負けず劣らず熱心に見ており、色々考えているようでした。
仮囲いの外にも隠しキャラ的な展示物が多数あり、ヨーロッパの本場の現代美術館の展示という雰囲気は結構良かったです。
密を避けるよう言っておきながら、敢えて狭い廊下に作品を展示している部分もあり、面白い発想でした。★★