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建物図鑑130★江戸のバロック「日光東照宮」

栃木県の日光東照宮に行ってきました。

 

日光東照宮は徳川家康を神として祀る神社。

日光市自体が東照宮の観光客頼みの街で、駅前から神社までは土産屋や旅館が大量に並んでいます。

 

東照宮以外にも複数の神社があり、さらに宝物館などそれぞれ別の入場料が発生します。

商魂たくましいというべきか、金満体質というべきか・・・。

 

なんだかんだ言って陽明門のインパクトはすごい。竜、麒麟、獅子など508体もの彫刻が載っているらしい・・・。

 

それぞれの彫刻に意味があると言われていますが、これだけ過剰なデザインを計画的に作れるものなのでしょうか?

現場の職人さんもノリノリで作ってそうです。

 

陽明門の左右の回廊も国宝ですが、門のインパクトが強すぎてほとんどの人がスルーしていました。

 

眠猫の門。彫刻の解説はかなり細かく書いてありました。

しかし観光ガイドに従って型通りに見る、というやり方にはちょっと違和感を感じます。

本来なら陽明門だけでも一日鑑賞できるぐらいの情報量はあるはずですが・・・

 

実際には一番インパクトがあったのは「見ざる、言わざる、聞かざる」の彫刻でした。実際にはもっといろんな猿がいます。

これは厩の建物に掘られたもので、しょせん猿では重要な建物は任せられないということでしょうか?

 

厩をぐるっと囲む猿軍団の図。

思ったよりディフォメされたチープな彫刻。このユルカワさが人気の秘訣かも。

 

過剰なデザインは一見の価値ありです。細かく見てると丸一日かかります。★

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